アグリティーチャーリスト #4 ー 旭さん ー
アグリティーチャーリスト
#4 旭さん
休みやすい時期はありますか?一年のスケジュールは?
みかん専業の農家さんは5月くらいに休まれる方が多いと思います。私はみかんの他に米やジャガイモも育てているので、1・2月が比較的落ち着いています。
果樹は、野菜などに比べて数十年にわたり実がなり続けるので、毎年安定した収量を確保するため、一年を通して管理を続ける必要があります。9月頃になると徐々に収穫が始まりますが、冬になり収穫が落ち着くと、整枝や剪定をおこないます。また、果実がつきすぎて木が疲弊してしまうこともあるので、適切な時期の摘果も大変重要です。
みかん農家になったきっかけはなんですか?
祖父がみかんの栽培を始め、父もみかん農家でした。そういった流れで、私もみかん農家になりました。私が始めたときは祖父が作った圃場があり、道具も、教えてもらえる環境もありました。でも、長年みかん農家をやっていると受け継いだ圃場もそのままでは使うことはできません。毎年のメンテナンスは欠かしませんし、ここ数年は古いみかんの木を切って、新しい木を植える作業を行っています。
みかんが同じ木で安定して収穫できるのは約30年と言われています。私の圃場は祖父から受け継いだみかんの木がまだ残っているので、毎年100本ペースで新しい木を植えています。放置してしまうと収量が減るし、どんどん枯れてくるんですよ。でも、みかんの木は植えて3年ほどは実がならないし、収穫できるようになっても元の収量に戻るには時間がかかります。なので、長年みかん農家をやっている私でも古い木を切るのは勇気がいりますね。
これからみかん農家になる方へアドバイスお願いします!
ある程度規模が大きくて、実績がある農家のところで勉強させてもらうといいと思います。圃場も自分で開拓というよりは、引退されるみかん農家さんの圃場を受け継ぐ形がいいと思います。
みかんは野菜に比べると経費が高めですが、価格が安定していることも魅力の一つです。それに、今は長崎県全体でみかんをブランド化して盛り上がってきています。若者が新規就農する地域ほど勢いがあるので、南島原もどんどん盛り上がっていくといいなと思っています。
アグリティーチャーリスト #4
■旭さん
■経歴:農家
■農業歴:約20年